YURICO. 展覧会の絵

開催日時 2023年11月16日(木曜)19:00開演
会場 ルーテル市ヶ谷センターホール
URL : ルーテル市ヶ谷センターホールホームページ
交通 JR総武線 市ヶ谷駅 地上出口より徒歩7分
都営地下鉄新宿線 市ヶ谷駅 A1出口より徒歩7分
東京メトロ南北線 / 東京メトロ有楽町線 市ヶ谷駅 5・6出口より徒歩2分
URL : ルーテル市谷センターホール アクセスマップ
入場料 一般:3,500円 / 学生:2,000円 (全席自由)

お申し込み / お問い合わせ

山本百合子友の会で、チケット発売をいたしております。
山本百合子友の会
Tel/Fax:042-339-0321 tel:080-5041-5402
Mail:yurico.yamamoto.0605@gmail.com
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曲目

◆J.S.バッハ

シンフォニア第5番 BWV.791

◆ベートーヴェン

ピアノ・ソナタ 第4番 作品7

◆ムソルグスキー

組曲「展覧会の絵」

ご案内

この秋、ルーテル市ヶ谷センターホールにてピアノリサイタルを開催いたします。

オープニングは、J.S.バッハ(1685 年〜1750 年)のシンフォニア第5番を演奏いたします。当時の優雅なフランス風装飾音を取り入れた上品な作風で、舞曲サラバンドのような趣のある3拍子の曲です。

次に、ベートーヴェン(1770 年〜1827 年)の初期のピアノソナタ第4番をお聴きいただきます。ベートーヴェンは生涯で 32 曲のピアノソナタを残しましたが、この第4番のソナタはのちに生まれる第 23 番「熱情ソナタ」をすでに予感させる作風で、「第2の熱情ソナタ」とも言われております。

全4楽章で構成されており、生命力に溢れて情熱的な第1楽章、深い情緒を湛えた第2楽章、軽快なスケルツォの第3楽章、そして第4楽章は優雅で香り立つような美しいメロディを持ち、優しく恋人に語りかけるようなフレーズで、ベートーヴェンはこのソナタを“愛しいひと”と呼んでいたそうです。若きベートーヴェンが愛した令嬢に捧げられています。

後半はムソルグスキー(1839 年〜1881 年)の名作、組曲「展覧会の絵」をお楽しみいただきます。ムソルグスキーは 19 世紀ロシアの国民楽派を代表する作曲家です。

サブタイトルに「ヴィクトル・ハルトマンの思い出」と記されています。若い画家であり建築家でもあった親友ハルトマンの突然の死、その遺作展で霊感に打たれ3週間足らずで一気に書き上げられた鎮魂の組曲です。ハルトマンの絵をピアノ組曲にすることで、失った天才画家に代わって完成させた“芸術への賛歌”が響き渡ります。

組曲の始まり“プロムナード”は、展覧会に足を運ぶムソルグスキー自身の足取りを表します。私はジュリアード音楽院時代、ニューヨークのポールホールでこの組曲を演奏して以来、東京でのデビューリサイタルでも演奏いたしました。人生の節目に向き合ってきた曲です。“プロムナード”は序曲、そして間奏曲と計5回表れますが、その都度趣があり、ムソルグスキーの足取りがこの作品を通じて私の人生の足取りと重なっていくような想いがいたします。名画は、何十年経っても何度観ても新鮮な感動と発見があります。

私の中に描かれる展覧会へみなさんをお誘いし、共に豊かな時間を過ごせますことを心より願っております。

百合子