山本百合子 「 ドイツ音楽の伝統

開催日時 2013年6月20日(木曜) 19:00開演 
会場 ルーテル市ヶ谷センターホール
URL : ルーテル市ヶ谷ホールホームページ
交通 JR総武線 市ヶ谷駅 池上出口より徒歩7分
都営地下鉄新宿線 市ヶ谷駅 A1出口より徒歩7分
東京メトロ南北線 / 東京メトロ有楽町線 市ヶ谷駅 5・6出口より徒歩2分
URL : ルーテル市谷センターホール アクセスマップ
入場料 3,000円 (全席自由)

お申し込み / お問い合わせ

山本百合子友の会 : 042-339-0321
メールでのお申し込み・お問い合わせ : お問い合わせページ
曲目

◆バッハ / J.S.Bach
シチリアーノ (ケンプ編) BMV 1031 / Siciliano by Kempff
シャコンヌ (ブゾーニ編) BMV 1004 / Chaconne by Busoni

◆ブラームス / Brahms
3つの間奏曲 Op.117 / 3 Intermezzi

◆ベートーヴェン / Beethoven
ピアノソナタ 第32番 Op.111 / Klavier sonate Nr.32

エッセイ

― ドイツ音楽の伝統 ―

来る6月20日 (木曜日) 午後7時開演、ルーテル市ヶ谷センターホールにて、
ピアノリサイタルをいたします。

バッハ、ベートーヴェン、ブラームス、3人のドイツの作曲家の、
味わい深い世界をお聴きいただきます。

クラシック音楽のルーツともいえるバッハBach、
古典派においてその集大成を遂げたベートーヴェンBeethoven、
そしてその伝統をロマン派に引き継いだブラームスBrahms。

Bach、Beethoven、Brahmsいずれも頭文字がBで始まっていることから、
この偉大な3人は「3大B」と呼ばれ親しまれています。

バッハ (1685年−1750年) の頃は、
まだ今のようなグランド・ピアノが生まれていない時代でした。
フルートのための曲「シチリアーノ」は、
私の敬愛する20世紀のピアニストの巨匠ケンプの編曲です。
ヴァイオリンのための曲「シャコンヌ」は、
19世紀終わりから20世紀にかけて超絶技巧のピアニストとして活躍したブゾーニの、
豪華な編曲で演奏いたします。

続いてお聴きいただくのは、ロマン派のブラームス (1833年−1897年) 晩年の作品です。
哀愁と寂しさに満ちた「3つの間奏曲」は、
ブラームスが「自分の苦悩の子守歌だ」と語っています。
深くやさしく温かく、ブラームスの心のため息が聞こえてくるようです。

後半のプログラムは、ベートーヴェン (1770年−1827年) 最後のピアノソナタ第32番 作品111です。彼の、生涯の決算のような曲で、2楽章からできています。
対照的な楽章で、第1楽章は激しく緊張感に満ち、
第2楽章は安らかなテーマと変奏曲になっており、
精神が解放され遥か高く天空に舞い上がって終わります。
“悩みと苦闘”そして“救いと昇華”、 無限の輝きを放っています。

ルーテル市ヶ谷ホールにある、ウィーンの名器ベーゼンドルファー・ピアノの
深く繊細な響きが、安らかなひとときを奏でますように。