YURICO.Piano Recital 「山本百合子と午後のひととき」

開催日時 2017年11月19日(日曜)  14:00開演 
会場 タカギクラヴィア・松濤サロン
URL : タカギクラヴィア・松濤サロンホームページ
交通 JR・東横線・地下鉄「渋谷駅」徒歩10分
京王井の頭線「神泉駅」徒歩2分
URL : タカギクラヴィア・松濤サロン アクセスマップ
入場料 3,000円 (全55席/全自由席)

お申し込み / お問い合わせ

山本百合子友の会 : 042-339-0321
メールでのお申し込み・お問い合わせ : お問い合わせページ
曲目

◆J.S.バッハ

「主よ、人の望みの喜びよ」BWV147

フランス組曲 第5番 BWV816

◆グリーグ

抒情小曲集から

「アリエッタ」

「ちょうちょ」

「春に寄す」

「トロルドハウゲンの結婚式」

「余韻」

◆ベートーヴェン

ソナタ「熱情」op.57

エッセイ

「山本百合子と午後のひととき」
タカギクラヴィア・松濤サロン

紅葉も深まる晩秋の午後、11月19日 (日曜日) 午後2時より、渋谷の松濤サロンホールで、ピアノリサイタルを開催いたします。
ヴィンテージのニューヨークスタインウェイ・フルコンサートグランドピアノ (1912年製) の華やかな響きでお聴きいただきます。

オープニングは、J.S.バッハ(1685~1750)作曲「主よ、人の望みの喜びよ」1723年38歳の時の作品です。教会カンタータ第147番の中の一曲で、パストラーレ風の安らぎに満ちた旋律に乗って、「目覚めよ、わが心」という力強いコラールが奏でられます。
続いて「フランス組曲」第5番。同じく1723年38歳の頃作曲されました。前妻に先立たれたバッハが、再婚した20歳の歌手アンナ・マグダレーナにプレゼントするために書かれたと言われています。歌うような旋律が美しく可愛らしい舞踏組曲です。

次に、「北欧のショパン」と呼ばれたノルウェーの作曲家グリーグ(1843~1907)の抒情小曲集から、愛すべき小品5曲をお聴きいただきます。美しい歌声を持ち、詩の才能のある妻ニーナと、トロルの丘“トロルハウゲン”の作曲小屋に住んでいたグリーグは、ノルウェーの山々を愛し、素朴な民謡集からヒントを得てこの小曲集を作曲しました。全66曲の中から、「アリエッタ」、「ちょうちょ」、「春に寄す」、「トロルハウゲンの結婚式」、「余韻」を演奏いたします。

後半は、ベートーヴェン(1770-1827)作曲「熱情」ソナタ。1804年から翌年にかけて (34~35歳) 書かれました。全32曲のピアノソナタの中で、最も激しく、中期を代表する名作です。耳の疾患の悪化に絶望し、1802年に「ハイリゲンシュタットの遺書」を書いたベートーヴェンは、その後苦悩を乗り越え、力強い決意と生命力に溢れたこのソナタを書き上げました。

「熱情」ソナタの完成時期は、交響曲「英雄」と「運命」の間にあたります。第1楽章には有名な“運命の動機”タ・タ・タ・ターンがすでに用いられ、第2楽章は敬虔な“祈りの調べ”の変奏曲、とぎれることなく第3楽章の激流へ!情熱に満ちて力強く突き進んでいきます。
皆さまと、豊かな午後のひとときをご一緒できますように。

百合子