山本百合子 「 北欧への旅 」〜 妖精たちの棲む世界 〜

開催日時 2012年11月21日(水曜) 19:00開演 
会場 パルテノン多摩・小ホール
URL : パルテノン多摩ホールホームページ
交通 京王線・小田急線・多摩モノレール 多摩センター駅 より徒歩5分
京王線中央改札口、小田急線改札西口より左へ
パルテノン大通り(遊歩道)のつきあたり
入場料 2,000円 (全席自由)

お申し込み / お問い合わせ

山本百合子友の会 : 042-339-0321
メールでのお申し込み・お問い合わせ : お問い合わせページ
曲目

◆ショパン
ピアノコンチェルト第2番 Op.21 第2楽章 「ラルゲット」

◆ベートーヴェン
ピアノソナタ第17番 「テンペスト」 Op.31-2             

◆グリーグ
抒情小曲集より

◆シベリウス
即興曲Op.5-5 「夢想」Op.58-1
「樹の組曲」 より“もみの木”Op.75-5

◆パルムグレン
「3つの夜想的情景」 Op.72“星はまたたく” “夜の歌”“曙”
「粉雪」 Op.57-2

エッセイ

― 妖精たちの凄む世界 ―  

今秋のプログラムのスタートは、私の今年のテーマ曲、
ショパンのピアノコンチェルト第2番“ラルゲット”。
19歳ショパンの、胸に秘めた初恋の切ない思いを歌います。
そして、ベートーヴェンのソナタ「テンペスト」では、第2楽章で森の中、
木々の精霊たちの息吹が聴こえてきます。

後半は、北欧の作曲家たち3人の名曲を選りすぐりました。
ノルウェー生まれのグリーグ、
そして、フィンランド生まれのシベリウスとパルムグレン。
グリーグのピアノ曲の名作、詩情豊かな「抒情小曲集」66曲ある中から、
5曲を選びました。
「アリエッタ」「春に寄す」「夜想曲」「彼女は踊る」「思い出」
次の、シベリウスの音楽は、当時ロシア治下にあったフィンランド国民の、
心のよりどころのような存在でもありました。
愛妻家でもあり、声楽家の妻アイノの名にちなんでアイノラの愛称を持つ別荘は森の中に有り、そこで数々のピアノ小品が書かれました。妖精たちの羽音が聴こえてくるような自然の愛に満ちています。
同じフィンランド生まれのパルムグレンは、ヘルシンキで活躍したシベリウスとは全く違う、スウェーデンの影響の濃いポリで生まれ、彼の音楽は、色彩と光に満ちて、繊細で洗練された印象を受けます。
パルムグレンは、“北欧のショパン”と呼ばれ、また“光の詩人”とも呼ばれました。
北欧の季節感は“暑い寒い”ではなく、“明るい暗い”だと言います。
自然と人間に注ぐ素直な優しい眼差しを感じます。

お目にかかれますことを楽しみにいたしております。